８月26日、北九州市内のコストコ屋外駐車場で
車内に取り残された０歳児が亡くなりました。
約２時間、車から離れた際の出来事。
関係者はどんな責任が問われるのでしょうか？
当日は32.9度の猛暑！原因は両親の勘違い？
事故があったは昨日
2023年８月26日（土）午後１時頃。
場所は
福岡県北九州市八幡西区本城学研台1-2-12
コストコ「北九州倉庫店」屋外駐車場。
亡くなられたのは
北九州市小倉北区井堀に住む
中山喜寿生（きずき）ちゃん。
10ヶ月の男の子でした。
当時のいきさつ。
午前10時頃、喜寿生ちゃんを乗せた車はコストコに到着しました。
（車は黒色ホンダ・ステップワゴン）
乗っていた人は合計６人。
・両親（26歳）
・長男（５歳）
・長女（3歳）
・喜寿生ちゃん
（運転席後部のチャイルドシート）
・ご両親の知人女性（１名）
最初に車から降り入店したのは
・父親（26歳）
でした。
この時、父親は
「喜寿生ちゃんは妻が買い物に連れて行くはず」
と思っていました。
次に車から降り入店したのは
知人の女性。
最後に車から降りたのは
・母親（26歳）
・長男
・長女
でした。
母親は窓を閉め、エンジンを切り入店しました。
この時
右隣のチャイルドシートに乗せていた
喜寿生ちゃんに気づかなかったそうです。
母親は
先に車から降りた父親が喜寿生ちゃんを
連れて行った
と思っていた様です。
午後０時30分頃
（5人が降りて約２時間30分後）
店内で別行動中の両親が出会い
お互い喜寿生ちゃんを連れていない事に気づき
母親は急いで車に戻りました。
車内に残された喜寿生ちゃんを発見し
119番。
「子どもの息が苦しそう。顔面蒼白です」
救急隊員が到着した時には
既に喜寿生ちゃんは心肺停止していました。
その後、運ばれた病院で死亡確認。
後の調査で、ご両親は
「（相手配偶者が）喜寿生ちゃんと一緒にいると勘違いしていた」
と警察で話されています。
喜寿生ちゃんの死因は分からず
脱水症状または熱中症だった可能性が高かったとのこと（警察）。
車内置き去りは『保護責任者遺棄罪』
今回の悲しい事故から私達は学ばなければなりません。
調べたところ、喜寿生ちゃんと一緒にいた親族の方々は
保護責任者遺棄罪の刑事責任を問われる可能性があります。
このような法律がないと、保護を必要とする子ども
など確実に守る事ができません。
【刑法218条 保護責任者遺棄罪】
◆ どんな罪？
保護責任者遺棄罪は、老年者
幼年者、身体障害者または病
者を保護する責任のある者が
これらの者を遺棄した場合に
成立します。
◆ 遺棄とは？
要扶助者がいる場所から離れ
ることによって要扶助者の
生命の危険を生じさせるよう
な行為ですが、置き去りも含
みます。
◆ 扶助者とは？
他人の助けが無ければ、自分
で日常生活を営むことが出来ない者。
◆ 刑罰は？
保護責任者遺棄罪に当たる場合
「３月以上５年以下の懲役」で処罰され
る可能性があります。
要扶助者が怪我をした場合には
「３月以上１５年以下の懲役」。
要扶助者が死亡した場合には
「３年以上の懲役」で処罰される可能性
があります。
参照:ベンナミ交通事故
車内の人の動きを察知してアラームで知らせてくれる
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炎天下！約10分で25℃が37.9℃になる【車内実験】
炎天下の中、車内温度がどう変化していくか
JAFの実験動画を発見しました。
気温35℃の炎天下では
エンジンを切り、窓を締め切った状態では
たとえ室内温度が25℃でも
約10分で車内温度は37.9℃にまで急上昇しました。
ダッシュボードの温度は55.6℃でした。
約10分でこれだけの車内温度上昇。
約２時間30分となると、、。
動画で確認↓↓↓
まとめ
好ましくない条件が偶然にも重なり今回の痛ましい事故が置きた模様です。
当時のコストコ駐車場にはたくさんの来客者の車が止まっていました。
少し間違えは、私達にも同じ様な事が起こるかもしれません。
また乳幼児は体温調整能力が未熟なため熱中症になりやすい。
今回の事故を他人事で終わらせず「明日は我が身」として
保護者の立場にある方はさらなる注意喚起で
「大切な人から目を離さない」事が求められています。
謹んでお悔やみ申し上げます。